こだわりのいっぴん
「山口介左衛門」の両刃・導付鋸
三条の鋸業界は一時期、金物の町三条の代表的な産業でした。
本職用の鋸鍛冶は沢山おられて、みなさんが忙しくしていました。残念ながら建築で使う木材が合板に変わったこと、それに対して替刃式鋸が都合のよいことから、現在では両刃鋸は細々と製造しているだけです。
そんな中で今、昔の鋸が一部の愛好家に人気がありますが、その一番人気が山口介左衛門です。
寡作だったこともあり、数が非常に少ないようですが、ここでは両刃鋸と導付鋸をご紹介します。
山口介左衛門について、私の次のページに詳しく載っていますのでご覧下さい。こちらからお入り下さい。
両刃鋸8寸、9寸、尺、尺一
包装されたままの状態です。
製品のままです。
マチの銘の部分です。
マチ裏です。
導付鋸9寸、山口介左衛門銘と旧銘中屋介左衛門銘
山口介左衛門は、当初、中屋介左衛門と銘されましたが、贋せ物が出たために、山口介左衛門に変えられました。
今回、両方の銘が揃いましたので並べて写真を撮りました。
左が未使用の山口介左衛門銘の品、右が使用品の中屋介左衛門銘です。
マチ裏には、山口銘の方には、「本介」と刻印があります。中屋銘が若い時に切られたせいか鏨が強くて鮮明です。
製品のままです。
マチの銘の部分です。
マチ裏です。
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