猪本功さんの新しい情報(20/1/3)「昨年のアメリカ体験記 」

高性能なシャプトンの新型砥石

今日、何時ものように猪本さんが年始にお出でになって、昨年アメリカで台打ち道場をなさった時の、素晴らしいシャプトンの砥石の話をして行かれました。(20/1/3)

昨年のアメリカの台打ち道場は、参加者が11人でしたが、3人が何回目かの参加で、他が始めて参加の方だったそうです。

私のページで時々ご紹介しているジムさんも参加され、猪本さんの指導の手伝をして下さったとのことです。
また、ジムさんが、みんなが使えうための立派な削り台と、2間の長さのアメリカヒノキ(通称アメリカヒバ)も用意してくださったとのことです。
(日本の削ろう会でも、削る木材はアメリカヒバを使うそうですが、3ミクロンの薄さで長い削り華を出そうとすると、この材料が適しているからとのことです)

全員が仕込みを終わって、砥ぎをしてから、自分が仕込んだ鉋で削ろう会をしたところ、一番薄い鉋屑を出したのが、なんと、1位、2位ともに初めて参加した若い人だったとのことです。

さて、ここからが重要なんですが、猪本さんは鉋の最後の仕上げ研ぎは、絶対に天然砥でないとダメだと思いこんでおられたそうです。所が、会場に用意された砥石が合成砥だったとのことで、やむを得ずその8000番と16000番で仕上げ砥ぎをしたところ、何と、全員が素晴らしい削り屑を出すことが出来たとのことで、合成砥でもこれだけの仕上がりに出来ることを初めて知らされたとのことでした。

その時の砥石がシャプトンというメーカーのものでしたので、日本に帰ってから、シャプトンさんにアメリカでの削り華を同送して報告方々、自分が使うための砥石を注文したとのことでした。

猪本さんのご感想
『鉋の使い方の指導で方々に出掛けますが、砥石について聞かれると、「仕上げは天然砥でしてください。」と説明するんですが、天然砥は非常に高価な上、「合せ砥」と言うように、使ってみないと合うかどうか解らない砥石なのです。
これではお客様も困るわけでして、最終仕上げが出来る合成砥が出来たなら、これは素晴らしいことだと思います。
これからは、この砥石を使いなさいと言えるので良かったと思っています。』

アメリカで仕上げに使ったこれらの砥石、8000番と16000番は、日本ではまだ発売されておらず、今年の4月に、更に細かい30000番と共に、発売されるとこのことです。

これらのシャプトン砥石の新シリーズは、発売後、当社でも取り扱いを致します。


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