「鉋台打ち道場」その後の報告書

2018年に、私は自分の年齢を考えて会社を退職しました。
只、私が手造りしていたホームページの一部が、そのまま残っていますのでページ記載のお問合せのアドレスが私のアドレスになっています。
商品の問合せのお方には、会社のアドレスをお知らせしますが、台打ち道場は、私が猪本さんにお願いして実行させて頂いております。

2022/8/7
熊本県立球磨工業高校の先生でいらっしゃる西田祐士さんからお申し込みがあって猪本さんでの台打ち道場がありました。
西田さんはご夫婦で前日お出でになり、その日は、お二人で三条鍛冶道場でペパーナイフを鍛造して造られて、翌日の台打ちは、ご主人だけを朝8.45頃に猪本さんにお連れしました。

その後、お伺いして写真を撮ったのは午後3時前でしたが、お仕事は順調に進んでいました。

翌日、8日は鍛冶屋さんの現場を見学したいとのことで、午前は与板の鉋鍛冶さんに、午後は三条の鑿鍛冶さんにお連れしました。
仕事をしている処の見学だけなら時間が余って大変だったのでは思いましたら、その後に頂いた電話では、2軒とも見学と共に沢山のお話をさせて頂いたとのことでした。

数日後、8/12の朝でした。
「これから帰ります。」とのメールで、出来上った頃の写真を送って下さいました。




綺麗に削れるようになって良かったですね。


2021/10/17
また、久し振りの台打ち道場のお申込みでした。
東京都三鷹市にお住まいの吉澤務さんからお申し込みがあって、久し振りの台打ち道場になりました。
お申込みの時、木工関係では素人だが、曾祖父が大工だったので、自宅に古い大工道具が沢山あるので、どのサイズを持参したらよいかとお問合せがありました。
現在、ご自分は現在、整体師をしておられるとのことです。
大工さんではない場合、長い目の時間が必要なので、猪本さんには朝8時に伺うと予約しました。
燕三条駅の近くのホテルにお泊りでしたので、朝7.45分にお迎えに行き、8時に予約していた猪本さんにお連れしました。

次は、午後3時半頃にお伺いしたら、下端の調整をしておられました。その時の写真です。


次は下端定規で平面を確認してるところです。

翌日、吉澤さんからメールが届きました。
「大変充実した、とても楽しい時間を過ごせました。
出来上がった鉋台は、素晴らしく、持参した田中昭吾さんの刃も猪本さんに研いで頂き、素晴らしい切味の鉋が出来ました。
猪本さんにも、宜しくお伝え下さいませ。」

とのことでした。ご苦労様でした。

2020/6/27
久し振りに台打ち道場のお申し込みがありました。
新潟市の廣川建築さんのお申し込みで、お若いご主人と新入社員のお二人の三人でお出でになりました。
お若い方々でしたので、時間を余計に取れるように朝8時半に市内の場所で待ち合わせて8.45頃に猪本さんにお連れしました。

午後3時頃にお伺いしたら、3名共に割と順調に仕事が進んでおられました。

当日の写真です。(クリックすると拡大します)

看板前の写真の左の方がご主人の廣川洋さんで、もう、お二人は19歳と20歳とのことです。


翌日のことです。
終了した時間等を知りたいと思って、廣川さんにメールでお訊ねしたら、次のようなご返事をいただきました。

「土曜日は、ひとまず最後の削り物が終わったのが18時頃、その後猪本さんが「せっかくだからもっと調整したほうがいいな」ということで、さらに台の調整と刃の研ぎをしてくださり、全て終わって片付けが終わったのが18時45分頃でした。 「お茶を一杯飲んでいきなさい」とのことでお言葉に甘え、話をしていたら思いのほか話がはずみ、鉋道場をあとにしたのは19時45分頃でした。

こちらが3人おりましたので猪本さんは常に誰かしらの面倒を見ねばならず、大変骨が折れたことだろうと思います。
仕込み方の技術だけでなく、鉋に何十年と向き合ってきた方の心構え、矜持に触れられ、とても勉強になりました。

仕込みの最後の方では若い子ふたりの鉋の調整に時間をかけてくださり、やはり調整前と後ではだいぶ削り屑にも変化がみられました。
その間僕は自分で仕込んだ鉋でひたすら削りをしていました。自分が持っている鉋でこれほどまでにきれいに削れたことはなく、今までは鉋を使うとしても厚みを削るためか面取りくらいでしか使ってこなかったので、鉋で仕上げる、仕上がる面白さに夢中になってしまい従業員そっちのけで自分だけで削りを楽しんでいました。

鉋という道具への付き合いはまだまだ入り口に差し掛かった程度ですが、こうして全うな方法で鉋仕込みを教わることができて大変良い機会に恵まれたと思っております。
若い従業員のため、という名目で申し込みましたが、もしかしたら一番ためになったのは自分自身かもしれません。
鉋を教えたいと門戸を開いてくださっている猪本さんと、それを世に発信してくれている外山さんのおかげで我々はこうして鉋を学ぶ機会に巡り会えました。

本当に今回の鉋道場に申し込んで良かったと思ってます。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」

猪本さんとご三人の方、ご苦労様でした。
お手伝い出来た私も慶んでいる次第です。

2019/7/6
東京の長坂さんから台打ち道場のお申込みを頂きましたので、これはダイレクトに、猪本さんにご都合をお尋ねしてご返事した処、即、決定しまして7/6土曜日に、無事に開催されましたので、ここにご報告申し上げます。

長坂さんは大工のお仕事には全くの素人とのことでしたが、午前、午後にお伺いした時には順調に仕事が進んでいるとのことでした。
次が猪本さんと長坂さんです。


次は午前11時頃のお二人です。

2020/10/27
杉田悠羽さんから私のホームページを見たと言われて、次のようなお申し出を頂きました。

林業や木工で使う手道具の現状を調べてWEBサイトに掲載するための事業、『岐阜県文化創造課「匠の道具保存伝承事業」』のため、私に話を伺いたいとのご連絡を頂きました。
その折、新潟鍛治の歴史や鉋のコレクション刀剣や玉鋼のことなどお聞きしたいとのことでした。

10月27日にお出でになり、三条鍛冶道場を取材されるとのことで、そこでお逢いして、私の鉋のコレクションをお見せし、玉鋼、日本刀について話をさせて頂きました。
そして、翌日28日に猪本さんで台打道場の体験をされた次第です。

当日、午後4時過ぎにお伺いしましたが、既に、最終的な鉋台の調整に入っておられました。
杉田さんは、鍛冶道場でお会いした折、ご自分で造られた沢山の南京鉋をお見せ頂いていましたので、仕込みなどの原理はお解りだったのだなと思っております。

次が午後4時過ぎの猪本さんと杉田さんです。

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