NHKで三条燕地域の鍛冶技術紹介さる。

3/26日にハイピジョンスペシャルとして三条燕の企業が紹介され、岩崎さんが登場しました。(越後ジャーナル14/4/4号より)

NHK・BSハイピジョンで三条・燕地域クローズアップ (越後ジャーナル14/4/4号より転載しましたが、明らかな間違いの部分を一分書き直しました) 「日本・三条の鍛冶の技と燕のプレス加工などの技術が世界に静かな衝撃を与えている」−。NHK・BSハイピジョンで3月26日に放映されたハイピジョンスペシャル、ジャパン・インパクトシリーズ「刃物・箔〜ハイテク材料の革新」で、三条燕両市の企業が多く紹介され、地元企業の持っている技術力が、世界で高い評価を受けている事が紹介された。

「ジャパンインパクト」は、世界的な規模で評価されている日本の伝統的な技術を海外からの視点で見つめ直し、日本の素晴らしさを回帰させる番組だ。
四回シリーズで三条、燕が大きく取り上げられた「刃物・箔」は二回目にあたる。
冒頭に、アメリカ・ニューヨークの料理人の世界で、デザイン性と切れ味で「包丁の革命」との評価を受けている吉田町下中野、吉田金属工業(渡辺勇蔵社長)のオールステンレス包丁を取り上げ「町工場が、世界を相手にできた秘密はなにか」。優れた刃物を生み出すルーツとして、三条市の鍛冶職人岩崎重義さん、燕市の鎚起銅器を製造する中央通二、葛ハ川堂(玉川政男社長)などを紹介する。また、鋭い刃物を生み出すのに、不可欠な世界一きめ細かい砥石、炭素合有率が極めて少ない「玉鋼」を生み出す中国地方で発達した「たたら製鉄」も紹介。材料、加工、使用方法の三つの角度から、日本の刃物のよさを見つめ直している。

岩崎さんを紹介するシーンでは、資源の少ない日本独自の作刀方法について鍛冶の技術を通して検証する。日本刃物の特徴を紹介するために、岩崎さんの作業工程「鍛造」「焼き入れ」「砥ぎ」を追う。
まず、海外での日本刃物の評価を探る。かつて、岩崎さんに弟子入りしていたドイツの楽器職人で、マイスターの称号を持つコンラッド・シュトルさんの使う刃物の六割は日本製。日本の刃物にほれ込んでいる様を映し出す。また、ドイツでは、日本の刃物専門店・DICK社ができるほどのブームになっていることを挙げる。

日本の刃物の特徴は、切れ味を生み出す「鋼」と柔らかく折れにくい「なま鉄」を張り合わせることにある。「鋼」は炭素含有率が高く、硬く切れ味を生み出す基となる。「なま鉄」は炭素含有率が低く、柔らかく柔軟性がある。この二つを、硼砂で、張り合わせる。貴重品だった「鋼」の使用を少量に留め、既製品を溶かして流用できる「なま鉄」を多く使う合理的な手法だ。

「鍛造」の工程では、比較的低温で熱した材料をひたすら叩くことで、鉄と炭素が結合し、鋼のひび割れである結晶構造が細かく均一になり、丈夫さを生み出す。
「焼入れ」は一定の温度まで熱した材料を、水に入れ、急激に冷やすことで硬度が上がり耐久性を増す。岩崎さんの技を通し、科学的な検証ができなかった昔の「職人の知恵」を見直している。
「砥ぎ」では、日本が優れた砥石の産出国で、刃物の切れ味を生み出すために、不可欠だったことについて解説する。

吉田金属工業の包丁の紹介では、燕市のプレス加工技術と三条市の鍛造技術が融合して生み出した「ジャパンインパクト」とする。
吉田金属工業の包丁は、洋食器のナイフ製造の技術を応用し、柄までステンレスで、切れ味は、医療メスに使用されるモリブデン・バナジウム鋼を使った。しかし、この鋼材は、もろさを持っており、克服するために「三条で培われてきた、金属を鍛える技術を組み合わせ、ジャパソパクトが生れた」と紹介で、番組は閉じる。

日本刃物専門店DICK社が、取引先であることから、番組を見た、三条東本成寺、角利産業渇チ藤宏専務は、地場の企業として、鉄については、十分の知識を持ち合わせているが「あらためて、見て勉強になった」との感想を述べている。
なお、「ジャパンノクト」のシリーズは後日、NHK総合でも放送予定があるという。


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